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私たちが達成した代表的事業について

(1) 情報こそ防災・危機管理の出発点 「防災情報新聞」創刊の中核として参画。

防災情報新聞創刊推進委員会代表 石原信雄の談話(平成9年4月15日)

二年前の阪神・淡路大震災が発生した当時、私は内閣官房副長官として総理官邸で執務しておりましたが、政府の危機管理のあり方が問われ、ご批判を多方面からいただきました。私自身振り返って、情報の収集と管理の面で問題があり、現地の被害の全容を把握するのにずいぶん時間がかかったという反省があります。この情報の遅れが政府の対応を遅れさせた根本原因であったといっても過言ではありません。この反省を踏まえまして、官邸がただちに、あらゆる分野の情報を収集できるよう改善いたしまして、現在は政府はもとより地方自治体におかれても、十分対応できる状況をつくっておられるものと確信しております。

また同時に、防災関係諸機関、企業、とりわけ防災に関心をもっておられるボランティアの皆様方には、防災情報、災害情報が入ることはあっても、それが部分的な情報であって、全体像はなかなか把握しにくいというご指摘も多々ありました。今日、防災問題には非常に関心が高まり、マスコミも積極的に取りあげられております。しかし現代のような情報過多社会にあって、一般のマスコミは毎日の政治、経済、社会の時事問題を網羅的にバランスよく掲載して紙面構成、番組編成をされますので、やや防災情報はそのなかに埋没してしまうきらいがないではありません。今こそ、防災に関して専門的に、体系的に、国民に伝達する媒体が必要とされているのではないかと考え、防災情報新聞の発刊を決意した次第です。

さいわい、全国知事会長、全国市長会長をはじめ、多くの方々がこの趣旨にご賛同をいただき、「防災情報新聞創刊推進委員会」を設立し、今日こうして創刊号を皆様のお手元にお届けすることができました。ご協力いただきました関係各位に深く感謝申し上げる次第です。

この新聞を全国の防災最前線で活躍される皆々様、国民の一人でも多くの皆様にお読みいただき、防災に強い国づくりに貢献したいと考えております。何卒、皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

伊藤和明の「防災えんす」
防災を科学する。防災ポッドキャスト「防災えんす」は、自然災害や環境問題、また防災に関する様々なテーマのお話を、分かりやすく解説します。
講師はNPO法人防災情報機構会長、元NHK解説委員の伊藤和明です。

防災えんす2007年6月にスタートした当番組は、自然災害、環境問題、災害史、安全管理等幅広いテーマを取り上げ、元NHK解説委員の当会会長の分かりやすく聴きやすい口調で解説するポッドキャストです。

パソコンで聴くもよし、携帯電話・スマートフォンで通勤・通学途上でもお楽しみいただけます。
隔週火曜日更新。

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(2) 災害時避難誘導標識調査会を立ち上げて 「広域避難場所」の表示マークを制定。

新「広域避難場所マーク」の制定経緯

これまで避難誘導に関する標識は、全国の自治体の判断により仕様が多岐にわたっていました。そこで平成11年に防災情報機構が8省庁を含む防災関係20機関に呼びかけて、災害時避難誘導標識調査会(会長 石原信雄)を立ち上げて、標識の全国統一表示について検討をはじめました。

ここで防災情報機構が制作し、提案した新「広域避難場所マーク」が新たな統一マークとして国・自治体等公的機関に対して提案することが決まりました。此の様な経緯を経て、新「広域避難場所マーク」は平成14年日本でのサッカーワールドカップ開催に合わせ、国土交通省が呼びかけ、消防庁をはじめとする関係行政機関、交通事業者、観光・流通事業団体、主婦連等消費者団体、障害者団体、学識者、デザイナー及び防災情報機構が参加した「一般案内用図記号検討委員会」が2ヶ月かけて検討した結果、病院や救護所等を表示する図記号を含む104品目と共に決定し、平成14年3月に日本工業規格JISに指定されました。なお、ISO国際標準規格についても、「広域避難場所マーク」は日本国案として提案されております。

消防庁が推奨を発表、いま全国に普及

消防庁では平成13年6月、従来「広域避難マーク」として使用されてきた「十字マーク」が国際的に問題があることから見直しの検討を行い、防災情報機構が提案した、新しい広域避難場所マークについて、標識が備えるべき要素、国際化への対応、都市景観との整合等の観点から優れている標識であると認定し、「非常口マーク」との整合性等を踏まえて、避難場所を表示するものとして相応しい」と報道発表を行いました。

いま、防災情報機構により採用された新標識が全ての自治体が公式に採用して、全国の街頭の要所に標示されるようになりましたが、民間の活動(NPO)によるものとしては画期的な公共の活動として評価されております。

災害時避難誘導標識調査会委員名簿
(◎印は幹事)
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議 長防災情報機構会長石原信雄
幹事会座長防災情報機構顧問関根則之
自治省[消防庁丸山浩司防災課長]
国土庁[防災局黒元重雄防災調整課長]
建設省[河川局藤芳素生防災海岸課長]
郵政省[大臣官房伊藤高夫企画課長]
運輸省[運輸政策局佐久間優技術安全課長]
通産省[大臣官房豊田正和総務課長]
文部省[体育局佐々木順司学校健康教育課長]
警察庁[警備局菅井貞夫災害対策官]
東京消防庁[岡宏防災部長]
全国町村会[鬼頭隆司行政部長]
全国市長会[齋藤信行行政部長]
全国知事会[遠目塚昭三調査第一部長]
東京都[都市計画局岳野尚代管理課長]
NHK[総務局西井昭文総務副部長]
住宅都市整備公団[竹石十四雄総務課長]
日本ガス協会[総務部 坂井信友副部長]
電気事業連合会[関西電力森則明庶務部長]
兵庫県[知事公室村尾英樹防災企画課参事]
静岡県[防災局島明彦防災計画室長]
防災情報機構[理事長玉田三郎]
(平成11年1月26日)

(3) 防災士の制度設計と日本防災士機構設立を主体的、積極的に推進し実現。

平成11年12月、防災情報機構は、阪神・淡路大震災を教訓として、被災現場と平時での減災活動に対応する一定のスキルを持った民間の防災リーダーを養成する目的で防災士制度の検討に着手しました。その後、研究会、検討会での研究と検討を経て、平成13年12月、内閣府等政府10省庁を含む約100名の防災関係有識者の参加による防災士制度推進委員会を設置し、制度推進活動を開始しました。

平成14年3月、これらの活動を担ってきた防災情報機構は、防災士制度を専門化して充実した活動を行う独立した機関を新設する方針を打ち出し、防災関係有識者からなる発起人を募り日本防災士機構設立総会を開催し、同年7月、内閣府よりNPO法人の認証を得て実働的活動を開始しました。

平成15年9月、防災士養成研修を経て第1回防災士資格取得試験を実施し、平成15年10月、防災士第1号が誕生しました。

平成18年5月、日本防災士機構(第2代)会長に古川貞二郎(元内閣官房副長官)が就任し、いま、国民運動に向けての指導的役割に取り組んでおります。


平成7年1月17日に発災した阪神・淡路大震災は、犠牲者6,400名を超える大災害となりましたが、被害の拡大を防止したのは発災直後の住民の活動でした。救助が必要だった約35,000人のうち、約8割が近親者や近所の人たちによって救出されましたが、消防、警察、自衛隊による救出は約8,000人といわれておりますから、住民同士の助け合いが減災に大きな力を発揮したことが実証されました。

地域住民が防災・減災への備えを厚くして、自分の命は自分で守る、自分たちの地域は自分たちで守るということの大切さを知ったことが、阪神・淡路大震災から得た最大の教訓であり、この教訓こそ、防災情報機構が防災士制度推進に取り組んだ理念の背景となっております。

防災士は、防災に関する一定レベルの知識と技術と意欲を持って、平時には減災と危機管理に、災害発生時には効果的な実働を通じて活躍することで、価値ある存在感を次第に高めつつあり、いま、日本標準とも評価されつつある防災士教本による養成研修を履修して防災士資格を取得することは、社会貢献の見地からも大きな地域防災力となると考えられるようになっており、まさに新しい公共の荷い手として、防災士資格にかかる社会的信認性は次第に強まりつつあります。

防災情報機構は、以上の経過に見られる通り、防災士の制度設計を完成させると共に、防災士の養成につながる、その後の制度発展の基礎となる創生期の構築に多大の役割と貢献を果たしました。

役員の主な講演・防災啓発活動(伊藤和明・会長)
平成23年1月以降
日程内容場所
23年9月1日 NHKラジオ「防災特集」出演東京都
8月28日防災士研修講座東京都
27日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
27日NHK「防災パーク」出演東京都
26日防災士研修講座東京都
25日NHKラジオ「夏休み子供科学相談」出演東京都
24日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
21日防災士研修講座愛知県名古屋市
7日防災士研修講座石川県輪島市
6日防災フォーラム出演福岡県筑前町
5日ジオパーク国際会議実行委員会出席長崎県島原市
4日NHKラジオ「夏休み子供科学相談」出演東京都
7月31日防災士研修講座東京都
30日防災士研修講座新潟県妙高市
30日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
27日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
27日NHKラジオ「夏休み子供科学相談」出演東京都
24日防災士研修講座石川県輪島市
20日NHKラジオ「夏休み子供科学相談」出演東京都
19日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
18日防災士研修講座石川県金沢市
3日立山カルデラ博物館防災講演会富山県立山町
2日防災講演会出演千葉県船橋市
1日防災講演会出演東京都
6月30日防災フォーラム出演茨城県水戸市
29日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
25日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
25日防災士研修講座北海道札幌市
23日日本ジオパーク環境情報部会出席富山県立山町
19日防災士研修講座東京都
16日防災士研修講座東京都
11日防災士研修講座大阪府大阪市
9日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
5日防災フォーラム出演長崎県島原市
2日ジオパーク国際会議実行委員会出席長崎県島原市
1日岐阜大学防災フォーラム出演岐阜県岐阜市
5月30日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
29日防災士研修講座東京都
28日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
24日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
23日日本ジオパーク委員会出席東京都
22日防災士研修講座東京都
15日防災講演会出演埼玉県上尾市
14日防災講演会出演埼玉県所沢市
13日自然保護基金委員会出席東京都
11日防災科学技術研究所外部評価委員会出席東京都
2日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
4月30日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
30日防災士研修講座東京都
27日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
25日ジオパーク国際会議組織委員会出席長崎県島原市
24日防災士研修講座福岡県福岡市
13日NHKラジオ「歴史に親しむ」収録東京都
5日ジオパーク国際会議実行委員会出席長崎県島原市
4日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
3月29日環境情報委員会出席東京都
26日防災士研修講座東京都
16日TBSラジオ震災番組出演東京都
16日TBSテレビ震災番組出演東京都
14日NHKラジオ「特別番組・東日本大震災」出演東京都
13日NHKラジオ「特別番組・東日本大震災」出演東京都
12日NHKラジオ「特別番組・東日本大震災」出演東京都
11日NHKラジオ「特別番組・東日本大震災」出演東京都
11日自然保護基金委員会出席東京都
9日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
7日総合科学技術会議出席東京都
4日防災士研修講座東京都
3日東北大学外部評価委員会出席宮城県仙台市
1日日本ジオパーク委員会出席東京都
2月28日国土緑化委員会出席東京都
25日内閣府委員会出席東京都
24日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
23日内閣府委員会出席東京都
19日NHK神戸放送局防災フォーラム出演兵庫県神戸市
17日工学院大学防災フォーラム出演東京都
4日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
3日TBSテレビ「新燃岳噴火関連番組」出演東京都
1月29日防災士研修講座大阪府大阪市
27日NHKラジオ「災害史に学ぶ」出演東京都
26日ポッドキャスト「防災えんす」収録東京都
23日防災士研修講座東京都
17日NHKラジオ「時の話題」出演東京都
16日防災士研修講座埼玉県さいたま市
役員の主な講演・防災啓発活動(橋本茂・常務理事)
平成23年1月以降
日程内容場所
8月21日防災士研修講座名古屋市
8月7日石川県地域防災リーダー養成講座輪島市
8月6日防災士研修講座大阪市
8月4日TOKYO MXTV「TOKYO MX NEWS」に出演東京都
7月31日防災士研修講座新潟県妙高市
7月30日防災士研修講座東京都
7月24日石川県地域防災リーダー養成講座石川県能登町
7月17日防災士研修講座金沢市
7月3日防災士研修講座東京都
7月2日防災士研修講座日光市
6月26日防災士研修講座札幌市
6月25日防災士研修講座名古屋市
6月19日防災士研修講座東京都
6月12日防災士研修講座大阪市
6月4日宮城県多賀城市でボランティア活動引率多賀城市
6月3日三鷹市市役所で講演三鷹市
5月28日宮城県山元町でボランティア活動引率山元町
5月23日神奈川県私立学校職員研修で講演横浜市
5月22日防災士研修講座東京都
4月29日防災士研修講座東京都
4月22日宮城県亘理町でボランティア活動引率亘理町
4月16日東日本大震災被災地現地調査宮城県南三陸町 他
3月26日防災士研修講座東京都
3月21日防災士研修講座大阪府八尾市
3月17日共同通信インタビュー取材(河北新報等に掲載)東京都
3月16日TOKYO FM「BlueOcean」出演・以後同局多数出演東京都
3月14日TBSラジオ「小島慶子のきら☆きら」出演東京都
3月14日TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」出演東京都
3月6日防災士フォローアップ研修会金沢市
2月24日大田区・避難所開設訓練東京都大田区
2月22日新燃岳視察・都城市長と会談都城市
2月5日防災士研修講座青森市
1月30日防災士研修講座大阪市
1月19日防災士研修講座芦屋市
1月23日TBS「日曜Nスタ」出演東京都
1月17日FM FUJI「おけいこ学び隊!!」出演東京都
1月16日防災士研修講座さいたま市